北欧発ディープテックx女性の健康特化のベンチャースタジオ、DAYAに出資しました
この度、NEXTBLUE2号ファンドは、スウェーデンでディープテックx女性の健康特化のベンチャースタジオ、アクセラレーターを運営するDAYAに出資したことをご報告いたします。
DAYAは、本日、プレシードラウンドの資金調達を行ったことを発表しました。NEXTBLUEがリードする本ラウンドには、女性の健康領域などに投資をするスウェーデンのインパクトVCのVera Investや、アバンザ銀行やナスダックなどでエグゼクティブ職を歴任したピーター・ストロンバーグ氏などの個人投資家も参加しています。
DAYAはスウェーデンの病院や大学と提携し、既存の医療機関や患者が抱えるペインポイントを踏まえたソリューションを生み出しています。ペインポイントを特定した後も、DAYAの豊富なネットワークを活用し、プロトタイプデザイン、創業チームの採用、資金調達に至るまで創業者をサポートします。
DAYAは現在、有望だがまだ検証されていないアイデアを持って相談に来た起業家とともにスタートアップを創出し、市場調査と独自のインサイトに基づいてソリューションを構築しています。彼女たちの目標は、バイオテクノロジー、デジタルヘルス、医療技術など様々な分野にまたがるスタートアップを年間で5社生み出すことです。
女性の健康に対するDAYA独自のアプローチは、女性の生活のあらゆる側面を網羅しています。同社が対象とする領域は、従来から認知されている生理的フェムテックに加え、「文脈的フェムテック」というものがあります。文脈的Femtechとは、今日の世界の文脈の中で女性の健康とウェルビーイングを危険にさらす問題に対する技術的解決策を意味します。例えば、ドメスティック・バイオレンス、性的暴力、職場における機会均等などの問題に対処するソリューションです。
DAYAを通じて生まれたプロジェクトには、子癇前症を検出するための非侵襲的ウェアラブル「Juno」、センサー技術で自動的に授乳パターンを記録し母乳育児のサポートを提供する「Otii」、10歳から18歳の若い女性向けのメンタルヘルスケア「Vilma」などがあります。
0→1でスタートアップを生み出すだけではなく、DAYAは、北欧初となる女性の健康に特化したアクセラレーターも運営しています。年間約30社を採択し、9ヶ月のプログラムを実施します。
DAYAは、北欧有数のVCにおける投資先支援やスタートアップコミュニティ創出の経験を持つマリン・フリティオフソン氏、ベンチャー創出支援の経験を持つジェニファー・グランクヴィスト氏、ヘルスケア領域の人材採用に強みを持つジェニー・ルンドクヴィスト氏によって2022年に創業されました。
共同創業者・CEO、マリン・フリティオフソン氏のコメント
私たちの旅は、女性の健康における見過ごされているニーズに取り組むという情熱から始まりました。私たちは、真にエビデンスに基づき、インパクトのあるイノベーションに焦点を当てたスタートアップに対する市場のギャップを感じました。DAYAを設立することで、このようなアイデアを一から育成し、十分なサポートと市場への明確な道筋を確保することができます。私たちの使命は、差し迫った健康上の懸念に対処するだけでなく、女性のウェルビーイングに影響を与えるより広範な背景要因を考慮した、多様なソリューションを育成することです。
NEXTBLUEパートナー、ヴィンセント・タンのコメント
私たちがDAYAに投資したのは、彼女たちが北欧におけるフェムテックイノベーションの先駆者であり、女性の健康という長い間見過ごされてきたニーズに取り組んでいるからです。テクノロジー、デザイン、ヘルスケアを組み合わせたDAYAのアプローチは、女性の健康とウェルビーイングのためのインパクトのあるソリューションの創造を約束します。彼女たちのビジョンは、インクルーシブ・ヘルスケアを推進し、世界中の女性に力を与えるスタートアップを支援するという当社のコミットメントに合致しています。
Femtech Venture Studio Daya Secures Strategic Investment Round Led by International VC Fund Nextblue Femtech Insider