投資家注目のヘルスケアスタートアップ18選、フェムテックからは3社が選出【NEXTBLUEニュースレター12月号】

皆様こんにちは。日米欧の女性のウェルビーイング領域に投資をするベンチャーキャピタル、NEXTBLUEの大嶋です。

今月号でも、国内外で進む女性の健康・ヘルスケア領域の最新動向とともに、NEXTBLUEが関わる今後のイベント情報や投資先のニュースをお届けします。


【イベント情報】

Women’s Health Beyond 2026

– 女性の健康とイノベーションの未来に向けた新たな道を拓く –

NEXTBLUEパートナー井上が、2026年2月6日にTokyo Innovation Baseにて行われるグローバルカンファレンス「Women’s Health Beyond 2026」に登壇します。

本パネルセッションでは、世界中で増加するWomen’s Healthスタートアップが直面する市場参入・規制・資金調達・事業スケールの課題と、それらを乗り越えるための成功要因について、海外投資家・エコシステムリーダーとともに議論します。


【今月の注目ニュース】

🇺🇸Business Insider|投資家注目のヘルスケアスタートアップ18選

フェムテックからは3社が選出

📝概要

Business Insider は、複数のVC・PE・ファミリーオフィスに対して「今年注目している医療・ヘルスケアスタートアップ」を調査し、その回答をもとに 18社の有望ヘルステック企業 を選定しました。

今回選ばれたスタートアップの多くは AI を活用して医療の構造課題を解決 しようとしており、領域は「医療業務の自動化」「保険・請求ワークフロー最適化」「人材不足への対処」「遠隔医療・慢性疾患管理」まで多岐にわたります。

18社のうち、女性の健康に関連する企業としてTeal Health(NEXTBLUE投資先、在宅子宮頸がんスクリーニングキット), Diana Health(女性の健康特化ハイブリッドクリニック), Inbox Health(産婦人科を含めた医療機関向け医療請求・支払いの自動化サービス) もランクイン。

🌊NEXTBLUEコメント

まず、ほぼ全社がAIを中核技術として採用しており、とくに医療のバックオフィス(請求・コーディング・事務処理)、リモートモニタリング、ワークフロー最適化など “医療の仕組みそのものを効率化する領域” が強く支持されています。医療費高騰や人材不足が続くなか、オペレーション改善とコスト削減は最重要テーマになっていることがわかります。

次に、多くの企業が “医療インフラの再構築” を目指している点も特徴的です。API基盤、請求管理、支払いフローなど、これまでブラックボックスだった領域の透明化・自動化が進み、医療機関の収益性向上を支えるモデルが増えています。

また、慢性疾患管理・女性ヘルス・予防医療・遠隔ケアなど、単発の診療ではなく「継続ケア」を軸にしたスタートアップが選ばれているのも印象的です。患者に長期で寄り添うモデルは、医療アクセス改善やアウトカム向上につながり、投資観点でも安定した価値を生みやすい領域です。

さらに、人材不足は構造課題として深刻であり、AIを活用した採用・教育・マッチングなど「医療のヒューマンリソースを最適化する」企業が複数ランクイン。医療現場の負荷軽減に直結するソリューションは、今後も需要が続くとみられます。

一方で、18社中3社が女性の健康領域で、Teal Health(弊社投資先)や Diana Health などが選ばれています。まだフェムテックは成長初期段階ではあるものの、がんスクリーニングや産科・婦人科、更年期といった“医療としての女性の健康領域”は確実に主流ヘルステックの文脈に統合されつつあることを示しています。

総じて、今回の選出は「医療インフラの再定義」+「慢性・女性・生活習慣領域の継続ケア」が2025年の投資テーマの中心にあることを物語っています。Teal Healthのように医療アクセス課題を真正面から解決する企業は、確実に投資対象として存在感を高めています。


本記事は、NEXTBLUEが運営する Femtech Global Insights の配信内容の一例です。

国内唯一の海外フェムテック/ヘルスケア特化プラットフォームとして、週3〜4本の海外ニュースを、投資家視点の解説コメント付きでお届けしています。


【投資先ニュース】

Forbes Japan|民泊国内最大手の🇯🇵matsuri technologies、

「日本の起業家ランキング」第3位に選出

国内最大手の民泊運営事業を展開し、不動産×テクノロジーによる新たな宿泊モデルを構築するmatsuri technologiesが、Forbes JAPAN「日本の起業家ランキング2025」で第3位に選出されました。同社は、民泊・短期賃貸・マンスリーの複合運用モデルを強みに、運営売上高をこの2年で約5倍に成長させ、今期は100億円規模の到達が視野に入る急成長企業です。

同社は訪日客増加に伴う業界課題(違法民泊・運営品質のばらつき・地域住民との摩擦)に対し、テクノロジーを活用したオペレーションの標準化と透明性向上を推進。2025年9月には一般社団法人JAMMを立ち上げ、行政と連携しながら適正運営の仕組みづくりを主導するなど、産業全体の健全化に向けた取り組みも進めています。

業界の逆風を成長機会ととらえ、「民泊・小規模宿泊のインフラ企業」としてのポジションを明確にしつつある同社の挑戦は、国内観光需要の構造変化において重要な役割を果たすと期待されます。詳細はこちら

※matsuri technologiesは、NEXTBLUE1号ファンドの投資先です。

【オープン前予約率が約9割】🇯🇵ジョサンシーズ運営、日本橋浜町の宿泊産後ケア「YUARITO STAY」オープニングイベントを開催

国内最大規模の助産師登録数を誇り、妊娠から育児までのトータルサポートを一般消費者向けに提供するジョサンシーズは、中央区で民間として初となる宿泊型産後ケア施設「YUARITO STAY」を12月7日に正式開業しました。助産師・看護師が24時間常駐し、宿泊・託児・心身ケアを一体で提供する都市型モデルで、パートナーや上のお子さまとの同伴宿泊にも対応。オープン前予約率はすでに約9割と高く、都市部での強い需要が示されています。

また、開業に合わせて開催されたオープニングイベントには国会議員や医療関係者が登壇し、移行期ケアの重要性や産後うつ予防について議論が交わされました。ジョサンシーズはすでに中央区で日帰り型産後ケア「YUARITO DAY」を運営しており、今回の宿泊型の立ち上げにより、都市部における民間産後ケアインフラの確立へさらに前進します。詳細はこちら

Fierce Healthcare|🇺🇸Elektra Health 創業者が「Fierce Healthcare Women of Influence 2025」に選出

Elektra HealthのCo-founder & CEO、Jannine Versiが、Fierce Healthcare「Women of Influence 2025」に選出されました。本アワードは、医療の質向上とアクセス改善を牽引する、業界を代表する女性リーダー10名を表彰するものです。

Versi氏は、更年期医療のタブーを打ち破り、保険適用によるアクセス拡大を実現してきたリーダーとして評価されました。詳細はこちら

Web Summit|🇺🇸🇵🇹The After Cancer、「がんサバイバーケア」の可能性を発信

毎年11月にポルトガルで開催される世界最大級のテックカンファレンス、Web Summit内で行われたStartup ShowcaseにThe After Cancerが登壇しました。

同社は、がん治療後の患者(がんサバイバー)向けに、運用負荷ゼロで導入可能なデジタル・サバイバーシップケアプログラムを提供。エビデンスに基づくケアとアウトカムの可視化を両立し、急速に拡大する「がん治療後ケア」領域において、基盤インフラを構築する存在として注目を集めています。


【イベント開催報告&次回開催】

ひとり起業家が8時間でMVPプロダクトを作る「Vibe Coding Bootcamp」実施報告

&次回(12/17)アンコール開催決定!!

11月23日、非プログラマのひとり起業家向け「Vibe Coding Bootcamp」を開催しました。参加者は全員コード未経験でしたが、全員が1日でMVPを完成。AIを活用したプロダクト開発の可能性を強く感じる1日となりました。開催の背景や当日の気づき・改善点については、こちらにまとめております。

この学びを反映した改良版Bootcampを、12月17日(水)にアンコール開催します。

なお、今回の1Day形式での開催は今回が最後となります。また、イベント後も開発を継続できるよう、Bootcamp参加者のみが参加できるオンラインコミュニティを新たに立ち上げました。プロダクト開発の相談や情報共有ができる場として運営していきます。


最後までお読みいただき、ありがとうございました。今年からスタートした本ニュースレターですが、イベントなどで「読んでいます」と声をかけていただく機会も増え、大変励みになっています。来年以降も、ニュースレターやウェビナーを通じて、欧米における女性の健康・ヘルスケア領域の最前線を引き続きお届けしていきます。来年1月号では、新たな投資先の発表も予定していますので、ぜひご期待ください。本年も大変お世話になりました。来年もどうぞよろしくお願いいたします。

NEXTBLUEのFacebook、Xアカウントでは、注目の欧米のヘルスケアスタートアップ情報を日本語で配信しています。よろしければぜひこちらもチェックしてみてください。

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